健康宣言 Health Declaration
健康経営の推進体制
当社では、社長が責任者となって健康経営推進担当役員のもと、総務人事を中心とする関連部署、社内関連組織体、医師等の専門家とが密に連携をとって健康経営を推進しています。

健康経営の取り組み状況
社員の健康維持・増進のため、当社では下記の6項目の具体的な取り組みに対し、重点実施しております。
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1.35歳以上の社員全員を対象に定期健診を生活習慣病予防健診にて実施します。
定期健康診断の実施状況
年度 被保険者数 定期健診実施者数 35歳以上の人数 生活習慣病
予防健診実施者2018 382名 376名 247名 217名 2019 365名 365名 252名 248名 2020 383名 375名 253名 251名 2021 407名 407名 317名 287名 2022 401名 401名 278名 273名 2023 405名 402名 281名 271名 2024 469名 469名 308名 306名 従前より定期健診においては、法定内容にプラスの検査項目を設けて独自の健診体制としておりましたが、2018年より、35歳以上については生活習慣病予防健診にて定期健診を全員が実施することを目標とし、生活習慣病の未然予防に努めております。
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2.広く脳心疾患及びがんの検査を行い、予防・早期発見に努めます。
Lox-index検査の実施状況
年度 対象者数 実施者数 リスク判定 高 中高 中 低 2019 225名 225名 16名 4名 116名 89名 2020 16名 16名 - - 11名 5名 2021 5名 5名 - - 2名 1名 2022 10名 10名 - - 1名 9名 2023 3名 3名 - - 1名 2名 2024 21名 16名 - 2名 3名 11名 従来、38歳以上の全社員を対象に脳ドックを2年に1回実施していましたが、2019年に同年齢以上の全員にLox-index(10年後の脳心疾患の罹患可能性を予測する検査)を実施しました。この結果、現時点で罹患可能性の低い人は3年に1回、可能性が“高”の人及び定期健診での高血圧、脂質異常等の脳心疾患系の項目の異常者のみ2年に1回行うこととしました。Lox-indexの結果により、中高・中の人についても、日常の生活習慣の維持または改善を促すことで、脳心疾患の発症を抑えていきます。Lox-indexの費用については、全額会社負担としています。
がん検診の実施状況
年度 検診内容 大腸がん 胃がん 前立腺がん 乳がん 子宮頸がん 2018 217名 217名 91名 ― ― 2019 247名 247名 108名 12名 12名 2020 249名 249名 122名 7名 7名 2021 256名 287名 117名 14名 17名 2022 255名 255名 132名 14名 19名 2023 251名 251名 139名 16名 21名 2024 277名 277名 150名 22名 25名 定期健診時に合わせて各種検査をしていますが、今当社では「がん対策推進企業プロジェクト」にも登録して、仕事と家庭の両立を目指しています。がん検診も積極的に実施して、検診内容により対象年齢を定めて、その全員が基本的には受診をしています。生活習慣の改善による予防と早期発見に努めています。
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3.健康管理推進担当者を専任し、定期健康診査での有所見者への再検査・精密検査の推進、および保健指導による生活習慣の改善で健康維持を図ります。
生活習慣病予防健診での特定保健指導に加え、定期健診の実施機関による保健師からの保健指導を積極的に行い、それを踏まえての個人ごとに生活習慣の改善計画を提出してもらい、実施状況の進捗確認を行っています。これにより、定期健診で要精密検査の所見を受けた者も含めて、2019年度の定期健診で基準値を超えていた値数が、全体で約25%が翌年度2020年の定期健診にて基準値内に収まっています。
生活習慣病予防健診とその後の精密検査、保健指導の状況
年度 特定保健指導 その他保健指導 保健指導に対する改善計画の提出・実施者数 定期健診後の精密検査実施 2018 23名 64名 64名 43名 2019 25名 137名 137名 93名 2020 34名 115名 115名 42名 2021 32名 142名 142名 58名 2022 32名 未実施 未実施 60名 2023 30名 未実施 未実施 56名 2024 43名 未実施 未実施 55名 -
4.適用猶予期間であって残業時間の上限規制を前倒しでクリアーするため、管理者による残業管理を適切に行い、無駄な残業の排除とDXによる業務変革を積極的に推進します。
消灯時間を毎日19:00、水曜日は18:00と設定するなど、残業時間の削減には継続的に取り組んでいます。残業が必要な場合は、事前申請による管理者の承認を原則として、不要不急の業務の削減と、RPAやモバイル、新基幹システムの導入などのIT関連の積極的投資によってDXを推進し、業務変革により残業時間の確実な削減へと繋がっています。
残業時間の期間比較
期間 平均残業時間/月 2021 31.88時間 2022 34.08時間 2023 34.78時間 2024 27.51時間 -
5.時短の推進とともに、社内ルールに基づく長時間労働者の自己チェック及び医師との面談の実施など、適切な対応を進めます。
長時間労働での医師の面談は、法定では月100時間以上の場合かつ当該者が希望する場合となっていますが、当社では、下記の基準により自己チェック及び医師の面談を実施して、過労による健康障害の予兆をできるだけ早期に発見し、上司への指導により当該社員の残業の抑制とともに心身の疲労回復に努めております。また、残業時間の把握は、電子勤怠システムでの適正な把握により行っており、申請時間との乖離については適切な対処をしながら、健康管理は電子勤怠システムの時間によっています。
【自己チェック】1ヶ月の時間外が42時間超の全員
【医師の面談】自己チェックで不調の予兆がある、かつ定期健診結果で脳心疾患系の項目が基準値を超える社員全員
上記により、健康管理部門の指示により対象社員全員が医師の面談を実施
実施による成果
健康経営の取組みを継続して行うことで、社員の健康意識も向上してきています。当社では定期健診による保健指導を確実に実施することによって、自らが生活習慣を改善していくための計画を立てています。そのスクリーニングを定期的に行いながら、計画の実施率の向上を図っており、その成果が一部、翌年の定期健診での数値改善に現れて、健康回復につながっています。
また、生活習慣病予防健診を35歳以上には全員実施し、がん検診、脳ドックなどのその他の検診も行うなど、多岐にわたる未病予防活動を実施しています。その結果、脳ドックでの動脈瘤の早期発見・早期治療、定期健診での前立腺がんの早期発見・早期治療等がなされ、これらの治療には金銭面でのバックアップを充実させて、治療に専念出来る体制を整えております。その結果、健康が回復して職場完全復帰につながっている例があります。
各種検査結果を速やかにフィードバックし、適切なアドバイスと支援を継続していくことで、一層の健康経営の推進をし、社員の健康維持・増進を図ってまいります。
労働力の損失、生産性の低下を防止するための投資に対して、しっかりと効果が出ているものと考えています。
健診結果から見たリスク保有者の割合
| 項目 | 2025年までの目標値 | 実績 | ||||||
| 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | ||
| BMI(25以上) | 22% | 28.20% | 25.10% | 30.50% | 25.47% | 29.42% | 29.10% | 32.13% |
| 収縮期血圧(130mmHg以上) | 30% | 33.90% | 31.00% | 36.10% | 36.02% | 33.24% | 30.10% | 30.33% |
| 拡張期血圧(85mmHg以上) | 16% | 24.60% | 17.60% | 20.40% | 19.88% | 24.52% | 26.62% | 21.62% |
| 中性脂肪(150mg/dl以上) | 17% | 21.80% | 19.00% | 20.20% | 13.97% | 12.80% | 16.31% | 25.35% |
| LDL(120mg/dl以上) | 50% | 56.90% | 58.50% | 59.40% | 35.71% | 38.96% | 46.91% | 49.21% |
| HbA1c(5.6%以上) | 30% | 31.80% | 16.20% | 36.50% | 21.88% | 22.07% | 39.06% | 37.25% |
生活習慣の状況
| 項目 | 2025年までの目標値 | 実績 | ||||||
| 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | ||
| 喫煙している | 15.00% | 28.20% | 27.50% | 19.30% | 17.10% | 18.90% | 22.81% | 16.92% |
| 睡眠で休養ができている | 85.00% | 86.80% | 80.50% | 81.60% | 76.50% | 78.63% | 80.41% | 66.29% |
| 毎日お酒を飲んでいる | 20.00% | 38.60% | 25.10% | 23.30% | 23.30% | 18.63% | 43.86% | 12.28% |
| 朝食を抜くことが週3回以上ある | 10.00% | 12.50% | 17.40% | 20.80% | 17.10% | 22.46% | 43.57% | 11.58% |
| 食べる速度が他人より速い | 30.00% | 52.00% | 39.80% | 36.20% | 34.20% | 39.72% | 39.47% | 31.70% |
| 就寝前2時間以内の食事が週3回以上ある | 30.00% | 52.00% | 51.50% | 37.80% | 36.40% | 41.91% | 42.98% | 31.70% |
| 歩行速度が同年齢の人より速い | 55.00% | 50.40% | 51.50% | 46.80% | 45.50% | 46.02% | 44.44% | 39.73% |
| 1日30分以上の運動を週2回以上している | 30.00% | 16.90% | 23.40% | 23.00% | 21.50% | 22.45% | 26.02% | 19.64% |
生活習慣病予防の観点から、各検査の結果値や日常の生活習慣について、2025年までの目標値を定めています。年度によるバラツキもありますが、精密検査の実施および治療、保健指導と社員自らの生活改善計画の実施、そして職場環境の整備等を通して達成へ向けて取り組んでいます。
ストレスチェックの結果

今後の方向性と方針
人に支えられ、地域に支えられ、お客様に支えられて、数多くの皆様のおかげで企業は成り立ちます。私達の企業活動は、まさに“永続”していくことでその責任を果たしていかなければなりません。そのためには、社員一人ひとりが健康であることが一番に必要なことであります。すなわち社員の健康づくりは、マネジメントシステムであり、経営課題として継続的に取り組んでいくものと心得ています。
1.働きやすい職場環境
PC、モバイル、通信などのIT化を推進し、ニューノーマル時代に対応した効率的でストレスのない職場環境づくり
風通しが良い風土、コミュニケーション豊かな職場環境づくり
一人ひとりの家庭事情に寄り添った職場環境づくり
2.健康的な職場環境づくり
全員参加型の健康活動「ヘルスケアチャレンジ」を実施し、緑豊かで整備された構内、清潔で明るいオフィス環境づくり
健康に配慮した食事の提供での健康的な職場環境づくり
残業を極力抑え、休日の確保をすることで、プライベート時間の確保と生活リズムの改善ができる職場環境づくり
これらにより、心身に負担のない快適な職場環境のもとで、さらに未病予防を主眼とした健診・検診制度を充実させ、生活習慣の改善を促して健康維持・増進を図り、高い労働生産性の確保をしてまいります。























