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当社はこのほど、年間を通して同一方法で良質なコンクリートの養生ができる新技術「全天候型養生方法」を開発し、特許を取得しました。
これまでコンクリートの養生方法は、外気温の影響で季節ごとに使い分ける必要がありました。しかし手間や費用がかかる上に、環境負荷や火災発生リスク、作業者への負担など、多くの課題がありました。
そこで、当社は平成16年から「遮熱養生工法」の開発に着手。酒井化学工業㈱様と共同開発した特殊な「遮熱養生シート」を用いることで、冬場、外部供給熱に頼らずコンクリートのひび割れの発生を抑える工法を開発しました。そして、この工法を夏場にも応用し、“全天候型対応”としたのが今回の特許技術です。すでに現場にも導入しており、寒中・暑中ともに確かな効果を上げています。
今回の特許取得は、当社の3部門(土木支店・技術本部・営業本部)が連携して取り組んだ10年越しの成果です。環境・安全・品質・施工性・経済性に優れており、10月末には国交省の推薦で「新技術活用促進セミナー」のポスターセッションで発表する機会も与えられました。今後、国交省が運営するデータベース「NETIS」(新技術情報提供システム)への登録を目指し、さらに知見を重ねていきます。