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工場建設の費用と費用を抑えるポイントを解説

日付
2025年05月13日
カテゴリ
工場・倉庫
  • 工場建設の費用と費用を抑えるポイントを解説

工場を新築や増築、移転など工場の建設を計画する上で、どのくらい費用が掛かりそうか相場感を知りたい、計画段階で費用を抑える方法やポイントを知りたいといった方に、国土交通省の統計調査による「平均単価」や「費用を抑えるポイント」をご紹介致します。是非、一読下さい。

 

工場建設の費用と費用を抑えるポイント

工場建設の費用概算

 

工場建設の費用は、工場の計画する条件により大きく変わりますが、ここでは国土交通省で毎年統計調査している資料を基に建築費(2024年予定額)について、ご紹介致します。

 

   【構造別 工場坪単価】令和6年全国平均 

構造

坪単価(予定額)

木造

約64万円

鉄骨鉄筋コンクリート造

約177万円

鉄筋コンクリート造

約218万円

鉄骨造

約116万円

資料:国交省「建築着工統計調査(政府統計の相談窓口)」より

 

工場でよく用いられる「鉄骨造」は坪あたり約116万円で、木造はそれよりも安く、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造は高くなります。

これら単価には、外構・造成工事費や解体費等は含まれていないため、実際の建設に関わる総費用は更に高くなります。また、設備や仕様によっても異なり、断熱性や気密性、省エネ化など計画する建物の目的や用途で建設コストは大きく異なります。なお、食品工場や半導体関連工場、クリーンルームを併設する製造工場などは設備費が大きく増額します。加えて、資材や運搬費、人経費も年々上がっています。あくまで参考として見ていただくことが良いでしょう。次項で設備購入に対する考え方について更に詳しく説明します。

 

設備購入費用の考え方

工場建設の際、設備購入費用は全体の初期投資額において重要な要素です。設備の選定は、工場の運営効率や将来の収益に直結するため、慎重な検討が求められます。以下では、設備購入費用に関する考え方を説明します。

 

  1. 導入する設備の種類・用途を明確にする

新工場では、製品を製造する為にどんな種類、用途の設備が必要になるか、整理し明確にしておくことが重要です。必要設備を明確することで今度の計画をスムーズに進めることができます。

 

  1. 初期投資とランニングコストのバランスを考える

設備購入時には初期投資だけでなく、運用コスト(ランニングコスト)も考慮することが重要です。

以下の要素を考えると良いでしょう。

 購入価格    : 初期の設備購入にかかる費用

 メンテナンス費用: 定期的なメンテナンスに掛かる費用

 エネルギーコスト: 設備の運転にかかる電力や燃料費

 

設備には定期なメンテナンスが不可欠であり、壊れにくい高性能の設備を選定するほうが長期的にみて費用を抑えられることもあります。また、設備を稼働する上でエネルギーコストも大きく影響してきます。導入する設備の仕様や費用を比較し、慎重に選定する事でトータルコストを抑えることが可能です。

 

最新設備の導入

最新の設備を導入すると費用が高いというイメージもあるのではないでしょうか。実際に設備費用は上昇傾向ではありますが、技術の進歩により既存の設備より省人化が見込まれ、エネルギーコストも削減ができる設備もあります。人口が減り、人件費上がっていく世の中で将来を見越し、最新設備の導入も検討すると良いでしょう。

事項では、土地を取得した場合に掛かる費用を説明します。

 

土地取得費用の内訳

工場建設の第一歩は、適切な土地を確保することから始まります。既存の敷地内で建てる場合は、新たに土地を取得する必要はありませんが、工場を新築するには隣地など土地を購入することが多いのではないでしょうか。土地取得にかかる主な費用は以下になります。

   ・土地代(+仲介手数料)

   ・印紙税

   ・登記費用

   ・不動産取得税

   ・固定資産税・都市計画税 ※取得後掛かる費用

   ・測量費用

以上が、主な土地取得する際にかかる費用となります。他にも購入する土地の状況により、別途費用が掛かることもあります。例えば、農地であれば農地転用の手続きにかかる費用、地盤が悪いと地盤改良費など。

 

予期せぬ費用のために準備が重要

計画を進めていく中で想定より費用がかかった、予期せず費用がかかってしまったといったことがあるかと思います。例えば、当初計画していた導入設備が価格の高騰により高くなってしまったなど。予算ぎりぎりの計画ではリスクがある為、ある程度余裕のある予算計画をしてことをおすすめします。

 

工場の建設費用を抑えるためのポイント

前項に述べたように工場を建設するには、建物費のみでなく土地代や設備費など様々な費用が発生します。工場計画や資金調達などの面から費用を抑えるポイントをご紹介します。

 

工場を計画する際のポイント

土地の選定:造成費や地盤改良が必要な土地では余計に費用がかかってしまいます。 

      土地が安いからと決めるのではなく、造成費にいくらかかりそうかなど総合的に判断する事が重要です。

建物の計画:構造や建物規模、設備によっても金額が大きく変わってきます。構造だけでなく、工法によっても費用を抑える

      ことができます。例えば、完全オーダーメイドで工場を建てるのではなく、規格化されたシステム建築(工法)

      を採用すると自由度は下がりますが、規格化された資材を使い、建てるのでコストを下げることが可能です。

      また、高効率空調機の導入などエネルギー効率を配慮した設計を行うことでランニングコストを削減できま

      す。将来を見据えた設計が重要になります。

 

資金調達するにはどんな方法があるか?

資金の調達方法は、主に自己資金、出資、融資と補助金の4つがあります。

それぞれの特徴は以下になります。

  自己資金:自己資金を活用することで利息の負担がなく、長期的なコスト軽減につながる。外部借入れのリスクがない。

  出資  :自社の株式を売却して出資を受け入れる方法が一般的。出資した投資家へ株式数に応じた「議決権

       (経営権)」を付与するため、自社保有の株式比率が下がると、経営権を失ってしまう可能性がある。

  融資  :一定の期間内に借りた金額に加え、利息を払わなければならない。支払えないと担保した建物を

       売却しなければならない可能性もある。

  補助金 :補助金は返済する必要がない。補助金のほとんどが清算払いの為、施設整備や設備機器購入までの事業実施

       期間は立替えて支払う必要がある。

 

資金の調達には様々な方法があり、経営状況や計画の内容によってどう資金調達するか考えていく必要があります。金融機関による融資の活用をご検討される場合は、金融機関と相談し、利息等負担の少ない金融機関を選択することがポイントです。

 

補助金が活用できるか確認

前述に挙げた「補助金」も建設費用を抑えるポイントです。今年度は、国より様々な

補助金が実施されています。「中小企業成長加速化補助金」「中小企業新事業進出促進補助金」など建物費にも使える補助金もあります。補助金頼りの計画では採択されなかった際の事業の見直しリスクがあります。無理のない工場の計画をし、併せて補助金の活用もご検討されると良いでしょう。

ヤマウラでは補助金のご提案をしています。お気軽にご相談下さい。

 

工場建設の費用を知りたい方はヤマウラに

弊社は、設計から工事まで請負うことができる「設計施工一括発注方式(デザインビルド)」を採用しています。お客様のご要望の工場の設計を行いそこから建設費の見積もりをご用意させていただいております。また、工場計画においては土地提案から設計、施工まで一括でお任せ頂けますので、全体のコストコントロールができ、お客様の限られた予算の中で最善のご提案をすることが可能です。是非、工場の建設をご計画されておりましたら、ヤマウラにご相談下さい。

 

 

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