2023.09.11
昨日の天気予報では、関東甲信は台風直撃か線状降水帯の発生が予想されると天達予報士
(お茶の水美術専門学校デザイン科卒業後お天気予報士に)が言っていたので、
ベランダの植木鉢を全て室内に移してきたのですが何とか大事に至らず通り過ぎたようで何よりでした。
さて今日のコラムでは、日本経済の行方は年金世帯の心理次第?についてお話をしたく思います。
以前、麻生副総裁が「老後の必要資金は2000万円」と言ったことで物議をかもした事がありましたが、
年金暮らし世帯のキャッシュフロー分析をしてみると強ち根拠が無いわけでもなさそうです。
勿論、住んでいる地域や物価・その方の使い方にもよりますが、2019年の全国家計構造調査では、
65歳以上の無職世帯の夫婦の金融資産は1,915万円で全世帯平均より636万円も多いとか。
されど使わずに預金で確保しているのは将来への不安から消費志向が削がれていることも影響している様です。
年金の受給額は「マクロ経済スライド」により抑制されてしまう為、同じ暮らしぶりでも0.2ポイント
押し下げられてしまいます。下げた位を何らかの方法で運用益を得られれば実態と略同じ手残りになるのですが、
日本に於いて高齢者で投資慣れしている方は少ないと思われます。8月の日経新聞にこんな記事がありました。
「年金世帯が脱デフレを左右する」⇒こちら
大手企業で賃上げ期待が進むなか年金暮らし世帯は恩恵を受け難い環境です。されど、国内の消費支出は
65歳以上世帯が4割を占め、国内総生産(GDP)の15 %程度に影響する試算です。
インバウンド(訪日外国人観光客)による日本国内 での消費活動で活気が戻った様に思われますが、
高齢者が将来への不安が払拭できて安心して消費できる環境になれば日本はもっと元気になれます。
以前のコラムで採り上げた「合成の誤謬」が正にそれで、理屈では理解できても不安が邪魔をして
消費する勇気がでない。だから経済が回らないから企業は利益を生めず中小企業の倒産件数も増えてしまう。
私もご多分に漏れず65歳を過ぎましたので気持ちはよ~く解ります。でも勇気を出してスーパーで買い物をする際、
自分は;今日は社会貢献をする日;と決め、赤札商品を横目に見ながら定価の商品を買う様にしています。
その結果2500円位は役に立てたと自己満足したりして(^^)??
こんな小さな積み重ねでも1ヶ月で壱万円、日本経済に貢献したつもりになります
市川のひとりごと、、、でした。
株式会社 financial proxy
1995年に長野県初の独立系FP会社を設立。日本FP協会認定教育機関として、FP養成講座を開講。現在は、セミナーの他、専門家の協力を得ながら財産コンサルに伴う相続対策・住宅ローン相談や保険の見直し等、生活にまつわる資金設計を行う。
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