2023.05.31
このところ米国の債務上限問題が取り沙汰されていますが、なぜ債務上限引上げ
が必要なのかお話したいと思います。
政府が歳出に必要な財源が税収だけで足りない分を国債を発行して資金を調達
する訳ですが、法的に設定している債務(国の借金)が既に上限に達している為
これ以上の国債発行はできません。6/1 には発行済み債券の利払いを控えてい
いるので国債の追加発行により資金を調達しなければデフォルト(債務不履行)に
より、金融市場に大きな混乱を引き起こす可能性がでてきます。債務上限の引上
げには下院の過半数の投票が必要になる為、5/27 に下院のマッカーシー議長と
バイデン大統領とで協議をした結果、何とか合意を得ることができました。これによ
り、5/31に法案が可決されれば、2025年1月1日まで停止されることになります。
米議会予算局の試算では、今後10年間で財政赤字が約1兆5000億ドル削減され
るとの見かたです。
日本の国債については⇒こちら
7番の説明にある「満期前でも売却・換金可能」については、正に長期金利が急
上昇している米国では、債券価格が下落して債務超過に陥ったことで中堅銀行が
破綻に追い込まれました。そこに政府とFRBが「預金を全額保護」等を銘打って対
処したことも原因の一つになりましょうか?
これからは様々な弊害が想定されます。アメリカがコケレバ日本も同様です。他人
事ではなく、今回の状況をキチンと理解しておきましょう!
市川のひとりごと、、、でした。
株式会社 financial proxy
1995年に長野県初の独立系FP会社を設立。日本FP協会認定教育機関として、FP養成講座を開講。現在は、セミナーの他、専門家の協力を得ながら財産コンサルに伴う相続対策・住宅ローン相談や保険の見直し等、生活にまつわる資金設計を行う。
ヤマウラ様とのお付き合いは25年を迎え、毎年社内の営業担当者向け勉強会を実施、また、個別相談も承っております。
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