2025.02.25
例年ですと、春に向かっている感じが伺えるのですが、寒気が日本列島を蔽っていて、
いつまでも冬の気分から抜け出せません。2月下旬頃から芽吹く福寿草も遅れているようです。
こちらから「長野に春を告げる花たち」で検索しますと、福寿草や水仙の見所を紹介しています。
待ち遠しいですね。この時期は2025年度の税制改正関連法案が国会に提出され、与野党協議で
検討に入っています。R7年度税制改正の大綱は⇒こちら
トランプ政権により関税率も一つずつ確定してくると思われますので、準じて物価上昇局面と
なることから所得税の基準枠が緩和されます。先、自分の基礎控除額が現在の48万円から
58万円に引き上げられます。また、同一生計の19歳~23歳未満(大学生でなくても)の家族の
所得額が85万円(年収額約140万円位)迄は親の所得額から63万円の控除が受けられ、
85万円超から123万円までは段階的に控除額は逓減しながらも扶養控除の対象となります。
近年は、事情により準社員待遇やアルバイトとして就労されている家族を見受けますので、
この様な扶養範囲を拡大されたのでしょう。これに伴い個人住民税も令和8年度分から適用される
予定です。定着しつつある確定拠出年金の限度額も拡大され、第2号被保険者(会社員・公務員等)
の上限月額55,000円が62,000円に引き上げられます。第1号被保険者(自営業・学生等)の場合、
国民年金基金と共通の上限68,000円から75,000円に引き上げられますが、注意点として
個人型確定拠出年金の商品には定期積立預金を勧める銀行もあります。
毎月口座管理料が残高から引かれても利息はそれ以下なので元本が減少してしまいます。
投資に抵抗がある方は国民年金基金を利用してコツコツ積んで行くのも良いでしょう。
国民年金基金の仕組は⇒こちら
NISAの利便性向上案としては、取引金融機関は1ヶ所と限定されており、変更する場合は
2~3ヶ月掛かっていましたが、改正案では即日での買い付けが可能になります。
アクティブ運用で2~3ヶ月指図できなければタイミングを逸してしまう事もありましたが、
今後は心置きなく金融機関の変更ができるとなれば、顧客の確保に力が入ると思われます。
資産課税のカテゴリーでは「結婚・子育て資金の一括贈与」の特例が2年延長。
ここで注意する事は、受贈者の対象年齢が18歳から50歳未満迄と期間が長いため、
使い切らない内に贈与者(祖父母など)が亡くなった場合、口座の残金は相続税の対象に
なってしまいます。従って資金目的を長期化せずに、使いきってしまえるだけの必要な額に
留めれば、非課税枠で有難く使わせていただくことができます。何れも大綱の段階で確定では
ありませんので、ご自分にとって今の条件が得か、改定されてからの方が得かを検討されて
時期を選択しましょう。
詳しくは、税理士に相談してください。
~市川のひとりごと、、、でした~
株式会社 financial proxy
1995年に長野県初の独立系FP会社を設立。日本FP協会認定教育機関として、FP養成講座を開講。現在は、セミナーの他、専門家の協力を得ながら財産コンサルに伴う相続対策・住宅ローン相談や保険の見直し等、生活にまつわる資金設計を行う。
ヤマウラ様とのお付き合いは25年を迎え、毎年社内の営業担当者向け勉強会を実施、また、個別相談も承っております。
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