2024.12.18
11/22に三菱UFJ銀行が発表した、貸金庫からの行員による窃盗事件について
12/16に記者会見を開き陳謝と状況説明がなされました。
窃盗事件発覚の記事は⇒こちら
三菱UFJ銀行による記者会見の様子は⇒こちら
平成17年4月より預金保険制度が解禁となり金融機関が破綻しても預金が全て
保障されるのではなく限度設定されたことで「貸金庫」の需要が高まりました。
預金保険制度の仕組は⇒こちら
貸金庫には、預金できない現金(原則禁止)や貴金属、重要書類や思い出の品
など銀行を信用して保管しています。その金融機関が厳重に管理している筈が
店頭の業務責任者が このような不祥事をしでかしては、三菱UFJ銀行に限らず
他銀行の利用者も不安材料になってしまいます。金融機関で配置換えが短期間
でなされるのは慣れあいによる犯罪を防止する為だったのではないでしょうか?
通常、厳重管理されている場所では防犯カメラの設置や、鍵を渡す人と返す人を
別にするなど徹底し、一人の人間だけで完結できない仕組を構築しているのだと
認識していましたが、カスタマーサービス推進部長からは「チェックをどう運用する
かが不充分で発見に至らなかった」と説明され、2支店において4年以上に渡り
犯行が繰り返されたことで顧客は約60人分で被害総額は十数億円に上るとか。
私は仕事がら相続対策の一環で貸金庫をお薦めすることがあります。只、貸金庫
にはデメリットもあり、現金を保管していた場合は原則禁止とされているので金額
の報告がなければ、損害額の請求もできません。また相続発生後の開錠立会は
相続人全員が原則となるので、音信不通で徴集できなかったり、立ち会うべき人
が認知症で自己判断が難しい場合の代理人(司法書士など)の委任状の徴集に
時間が掛かり、申告期限の10ヶ月を超えてしまうこともあります。ならば自宅で保
管を選択した場合、隠し置いた場所が分からなければ相続財産に取り込むことが
できません。税務調査では事前に預金の動きを調べてから調査にくるので使途
不明の金額があれば脱税とされてしまうこともあります。何れにしても金融機関に
は一刻も早い対策の構築を願うばかりです。今後も継続して貸金庫を利用される
方は、近日中に自ら金庫の中を確認に行かれることをお薦めします。
今後しばらくの間は、クライアントのメンタルサポートにあたることになりそうです。
~市川のひとりごと、、、でした~
株式会社 financial proxy
1995年に長野県初の独立系FP会社を設立。日本FP協会認定教育機関として、FP養成講座を開講。現在は、セミナーの他、専門家の協力を得ながら財産コンサルに伴う相続対策・住宅ローン相談や保険の見直し等、生活にまつわる資金設計を行う。
ヤマウラ様とのお付き合いは25年を迎え、毎年社内の営業担当者向け勉強会を実施、また、個別相談も承っております。
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