市川のひとりごと vol.84

例年 登山客でにぎわう富士山も９月10日を以って閉山となりました。入山ルート

が山梨県側と静岡県側にあるため、入山制度が２県で統一されておらず特に外

国人登山者に混乱を招いた様子でした。⇒こちら

2023年の登山事故やマナー違反に対応する改正でしたが、２県の規制にズレが

あり周知不足によるトラブルもあったようです。加えて、既に締まっているゲートを

こじ開けてまで入山する人がいれば危機管理も自己責任に止まり救助は期待で

きません。世界文化遺産ですからルールやマナーを守って登山して頂きたい。

さて、12日に自民党総裁選の告示があり演説会や討論会がスタートしましたが

告示を待たずに9/10には自民党裏金事件で罪に問われていた二階派の元会計

責任者に求刑禁固２年の判決が下りました。今回、岸田総理が退任を表明する

理由の一つが「裏金問題の責任をとる」でした。これらの政治献金問題は20年以

上前から水面下で行われていたと報告があります。

NHKの政治マガジンは⇒こちら

この様な大きな問題で霞んでしまいましたが、実は岸田総理の実績は高評価を得ています。⇒こちら

図表の抜粋PDFは⇒金融・市場関連の数値

戦後８位の1000日を超す任期期間で、市場は「株価・家計・投資」の３つの観点

から首相の経済政策を評価したとあります。預貯金が中心だった日本人の資産

管理を運用に向けさせ、個人投資家の裾野を広げたことは大きな評価に値しま

す。野田首相時代の2012年11月14日の株価は8,665円でした。アベノミクスで株

価は回復、岸田政権発足時2021年の株価は28,444円と３倍に、2024年7月11日

は史上最高値の42,224円を付けました。これは外国人投資家の関心が高まった

ことも大きな要因だと思われます。ただ、残念なことは第一生命経済研究所の熊

野氏のコメントにあるように、2023年の派閥の政治資金問題に対して岸田首相

は適切な説明責任を果たさないまま退任となれば、後継首相が世論の不信をど

こまで回復できるかが注目されるところです。二階派の元会計責任者逮捕に続

き内情が明らかにされて行くことで、外国人投資家の日本株離れに繋がらなけ

ればいいのですが。

市川のひとりごと、、、でした。