街を造り、日常をつくる。株式会社ヤマウラ

2024.06.20

市川のひとりごと vol.75

市川のひとりごと vol.75

14日に開かれた日銀の金融政策会合では、国債買入の減額を決めたと発表して曖昧な表

現に終り、7月の会合で詳細計画を決定すると見送りました。⇒こちら

 

これによれば、賃金と物価の好循環が続くと示しつつ円安の進行でインフレの再加速を警戒

する姿勢を見せました。ただ、中小企業にとっては賃金上昇まで追つかない現状ですから

物価上昇の先行で家計を圧迫していることは理解しておられるのでしょうか?黒田前総裁の

時に、日本国内の平均賃金の倍以上を得ている方が国民の価値レベルを理解する事は難

しいのでは?と記者から質問を受けていたことを思い出しました。利上げを先行している米国

でさえ個人消費が低迷し始めました。こんな状況で来月から利上げを強化したら、徐々に建

て直しを図っている中小企業は、融資条件が厳しくなり破綻する所も出てくると思われます。

今回の植田総裁の発言は慎重に見えて実のところ具体案は出せなかっただけなのでは。。

さて、前回に引き続きMZ世代の価値観について少し具体的な統計値があったのでご紹介

させてください。2022年の情報ではありますが、1992年と2022年で20代の男性の価値観の

変化に驚きました。記事は⇒こちら

1992年と2022年を比較したデータを見ると「車にお金を掛ける」は36.4%⇒9.7%に、「家の中

より野外で遊ぶ方が好き」に対しては62.0%⇒25%と世代間のギャップが見えてきました。

これが全てではないにしても町中で行き交うZ世代の男性を見かけると、たくましさよりキレイ

で外観重視的な感じを受けます。ある企業が発表した「住まいに関する意識調査」では、

住宅購入意向者が57%で内訳として新築住宅希望が70%、中古住宅は25%と住まいには

自分にとってメリットを重視した暮らしを求める傾向があるようです。記事は⇒こちら

 

これらは将来に向けた目標ではありますが、資金設計を具体的に考えているようには思えま

せん。何故なら企業は若手の育成に苦心されているからです。Z世代の「育て方改革」と題し

て奮闘されている様子は⇒こちら

 

アンケートから「入社2~3年で転職を希望する」の回答者が28.3%で最も多く、こんな働き方

で住宅ローンは組めるのでしょうか?思いと現実のギャップに早く気付いてほしいものです。

記事の中に、人材会社のトップのコメントで「Z世代が転職を繰り返すだけに終われば、10年

後には生成AI(人工知能)に置き換えられる空白の世代になってしまうかもしれない」と危機

感を持たれています。また若手の指導役の中間管理職は通常業務以外に、若手のキャリア

プランの作成などを求められて負荷が増している様子です。どうしたら「やる気」につながるの

か、価値観のすり合わせが難しいと思われます。長い道のりになりそうですが、皆さまどうぞ

ご自愛ください。

 

 

市川のひとりごと、、、でした。

プロフィール


株式会社 financial proxy

代表取締役 市川恵美子

1995年に長野県初の独立系FP会社を設立。日本FP協会認定教育機関として、FP養成講座を開講。現在は、セミナーの他、専門家の協力を得ながら財産コンサルに伴う相続対策・住宅ローン相談や保険の見直し等、生活にまつわる資金設計を行う。

ヤマウラ様とのお付き合いは25年を迎え、毎年社内の営業担当者向け勉強会を実施、また、個別相談も承っております。

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