街を造り、日常をつくる。株式会社ヤマウラ

2024.04.30

市川のひとりごと vol.70

市川のひとりごと vol.70

このところ気温が上昇したことで、松本近郊では藤の花が見頃を迎えました。優しい香りも風

が運んできます。散歩コースで見掛ける度に癒されます。明日から雨の所もあるとの予報で

すが、また3日からは晴れ間も期待できそうです。

経済はと言えば、26日の日銀金融政策決定会合に於いて植田総裁は、解り難い話し向きで

政策金利は据え置き、国債買入方針も変えず、現状維持を示したことで円売りが加速し一時

160円をつける場面もありました。29日現在は155.86円で落ち着いています。18日に述べた

「基調的な物価上昇率」発言が混乱を招いたとも思われます。 詳しい解説は⇒こちら

 

これによると「基調的」とは、長い目で見た「物価の実力」のことで「第1の力」「第2の力」が順

調に働き始めれば「好循環」に繋がる、、これを基調的な物価上昇率だ。と言われています。

現在の様子は⇒こちら

植田総裁がイメージする2026年に向けての展望リポートはマクロ経済で見れば素晴らしい

ですが、住宅ローン保有者がそこまで耐えられるか疑問です。

先を行くアメリカでは住宅ローン破綻者が増えている様子は⇒こちら

 

大手企業の賃上げが順調に進み家庭の消費が物価上昇について行けた場合なので、中小

企業が為替の変動に準じた自社商品の価格の見直しや賃上げが遅れてゆけば従業員の生

活は立ち行かなくなります。ミクロ的には痛手も大きいと思われます(市川の主観ですが)

前任の黒田総裁までの金融緩和時代が長過ぎたことで、日本にはそれ程の体力は残って

いない様に思います。「緩やかな景気回復」を目指してさらに先送りにするのではなく、為替

介入のタイミングも見定めて頂きたいと切に願うところです。

将来世代の年金原資を自己責任に委ねた「NISA」ですが、金融の学習も施さないまま見切

り発進したことで、手数料を軽減する目的でネット証券を選んだ方々の操作ミスが増えてい

る現状をしっかり受け止めて対策を講じるべきではないでしょうか。一昨年前から「お金の管

理」を題材に授業が始まりましたが、現在20歳代以上の方々は失敗を経験しないままNISAを

始めた方も多いのではないでしょうか。アメリカ大統領選の後に景気の変動があることは押

さえておきたいところです。相場が下落してゆく時には自分の力だけで回避することは難しい

と思われます。逆に銀行の定期積金をNISAで始めた方は毎月の管理手数料分が元本割れ

となりますので、お気を付けください。ここで「自己責任時代」を再確認して、曖昧なものには

着手しないと、肝に銘じていただきたく思います。

 

 

市川のひとりごと、、、でした。

プロフィール


株式会社 financial proxy

代表取締役 市川恵美子

1995年に長野県初の独立系FP会社を設立。日本FP協会認定教育機関として、FP養成講座を開講。現在は、セミナーの他、専門家の協力を得ながら財産コンサルに伴う相続対策・住宅ローン相談や保険の見直し等、生活にまつわる資金設計を行う。

ヤマウラ様とのお付き合いは25年を迎え、毎年社内の営業担当者向け勉強会を実施、また、個別相談も承っております。

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