2024.02.26
大学受験の時期と言えば、大雪や悪天候で不安な心理が増幅しますが、いよいよ国公立大
の2次試験が始まりました。このところ5月並の気候になったり寒くなったりと受験生にとって
悪条件が重なって お気の毒な限りです。何とか無事であります様にと祈るばかりです。
そんな中、22日の東京株式市場で日経平均株価が史上最高値の「3万9098円」をつけまし
た。日経新聞の号外は⇒こちら
日経平均株価の流れは⇒日経平均株価のあゆみ
バブル期の1989年12月29日の3万8915円を上回ったものの、当時の浮足立った経済環境
を経験している私でも今回は心理的に全く違うと感じます。その根拠を解り易く解説された記
事は⇒こちら
当時、企業の資金調達手段に「転換社債」や「ユーロドル建てのワラント債」が用いられ巨額
発行していて、企業利益よりその運用益の方が大きかった様です。つまり企業努力をせず証
券会社に運用を任せていた為、翌年にはバブルが弾けて大損に至った訳です。この流れを
キチンと理解していなかった私は、当時使用していたFP試験対策講座のテキストから「転換
社債」と「ワラント債」の商品が消えていたことから、事の重大さを知った次第です。
そんな日本の現状を遠目で見ていた外国人投資家からの資金流入は無かった訳ですね。
今回の株高に至った要因は、企業の「稼ぐ力」を高めた事にあります。資本効率の見方は
⇒こちら
経済指標の「ROE」は企業の稼ぐ力を評価するもので株主が応援してくださるお金を、どれだ
け効率よく廻しているかを知るための指標です。ROEが高まった今、これを評価する外国人
投資家が日本株を買っている結果とも言えそうです。今日の日経新聞の解説にもありますが
これ迄に外国人投資家が日本を評価したのは、2003年の小泉改革、2013年のアベノミクス
であり、今回の岸田内閣は大して貢献しておらず、民間主導だと評価しています。今年から
少額投資非課税制度(NISA)の投資枠や非課税枠の拡大も後押ししたこともあり、投資者が
投資に興味をもって各自学習をしながら銘柄選びやタイミングを計っているからだと痛感しま
す。編集委員の鈴木氏も、今は地に足が付いた堅実な株高だとコメントしており、私も嬉しく
思う次第です。とは言え、投資は自己責任となりますので、銘柄選びを人任せにせず自分が
納得ゆくまで過去のデータから現在の傾向も確認しつつ、タイミングを決定して行きましょう。
株主になることで、その企業の賃金アップにもつながるのですから。
市川のひとりごと、、、でした。
株式会社 financial proxy
1995年に長野県初の独立系FP会社を設立。日本FP協会認定教育機関として、FP養成講座を開講。現在は、セミナーの他、専門家の協力を得ながら財産コンサルに伴う相続対策・住宅ローン相談や保険の見直し等、生活にまつわる資金設計を行う。
ヤマウラ様とのお付き合いは25年を迎え、毎年社内の営業担当者向け勉強会を実施、また、個別相談も承っております。
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