2023.12.12

市川のひとりごと vol.58

市川のひとりごと vol.58

先日、とあるスーパーで買い物をしていた折に前方から歩いて来る母子連れを見かけました。

小学校低学年くらいの男の子が立ち止まり右足を前に出して立止りました。それを見た母親

は素早く座ると、その子の靴ひもを結んでいるのです。子供は何もなかった様にまた歩き始め

る光景を見てビックリ!過保護に育ったこの子は将来どんなふうに成長して行くのか心配にな

りました。少し古い資料になりますが、中央教育審議会の資料は⇒こちら ・こちらも

 

こちらの資料を拝見すると、約7割の親が家庭の教育力が低下していると実感しているという

統計結果があります。その理由の第一位は「子供に対して、過保護、甘やかせすぎや過干渉

な親の増加」が66.7%となっています。子供が考える前にすぐ親が介入してしまえば、子供が

自分で気づき考えるという習慣が身に付かず、自主性や個性を育てられなくなります。

また「子供が過ごす場所」調査では「自分の家で一人で過ごす」が90%前後となっているのも

驚きです。これはコロナ発症以前の統計ですから現在はこれ以上になっているのでは。。

学校から帰宅して仲間や近所の子供達と遊ぶ中で、相手の話を聞いたり自分の考えを伝え

たりすることが自然と身についてくると思われますが、近年では帰宅後直ぐに塾に向かい仲間

と価値観を擦り合わせることもできないまま成長してしまい、社会に出ても人とのコミュニケー

ションを取る事が難しいため、大学に残り自分探しをしている学生さんを時折見かけます。

文部科学省「子供の育ちの現状と背景」は⇒こちら

 

これによると近年の幼児の育ちについては、基本的な生活習慣や態度が身についていない・

他者との関りが苦手・自制心や耐性、規範意識が充分に育っていない・運動能力が低下して

いるなどの課題が指摘されているようです。また社会の傾向としては、人間関係の希薄化や

地域社会のコミュニティー意識の衰退も挙げられており、これらのことが複合的に絡み合って

子どもの育ちに影響を及ぼしている要因になっているとあります。50~60年前は親子三世代

が同居している家も多く、母親が働きに出ていても祖父母が孫と関わりながら社会の風習な

どを教えてもらうこともできました。今では核家族化が進んだことで、自宅で一人で過ごす子供

が増えているのも仕方ありませんが、何だか淋しいですね。

現代はスマホから多くの情報を得られる反面、人と関わる機会が増々減ってしまうと相手の気

持ちを察するという様な配慮もできなくなってしまいます。親も子育てに対する不安やストレス

を持っていらっしゃるので、地域ごとに気楽に相談できる窓口があったらいいのですが、、

各自治体が持つ予算に組み込んで頂けたら幸いです。

 

 

市川のひとりごと、、、でした。

 

 

プロフィール


株式会社 financial proxy

代表取締役 市川恵美子

1995年に長野県初の独立系FP会社を設立。日本FP協会認定教育機関として、FP養成講座を開講。現在は、セミナーの他、専門家の協力を得ながら財産コンサルに伴う相続対策・住宅ローン相談や保険の見直し等、生活にまつわる資金設計を行う。

ヤマウラ様とのお付き合いは25年を迎え、毎年社内の営業担当者向け勉強会を実施、また、個別相談も承っております。

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