2023.07.12
昨日朝から、九州エリアで線状降水帯が発生し、大規模な被害が報じられました。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
近年は異常気象の影響で被害も拡大化しています。皆様も避難指示があったら
必要最小限の荷物を持って避難所に出向いてください。報道等を見ていても数分
の内に浸水している様子が伺えます。家庭や企業で「災害時の対応マニュアル」
を備え置き、読み合わせしておきましょう。⇒こちら
さて本日のテーマは「iDeCoとNISA」の改正点について少しお話しいたします。
近年の少子化や新型コロナの感染による死者が増大したことで、政府の準備だけ
では足りない部分を国民の自助努力で補いましょう。。の非課税枠の拡充でしょう
か?
先ずは、iDeCo の概要は⇒こちら
前提が老後の資金準備の為に作られた仕組ですので、途中で手を付けて引出す
ことはできず、原則60歳迄は保管されます。今回の法改正で加入期間(掛金を払
払う期間)の延長と受取開始年齢の延長が大きなポイントです。これは定年年齢
の延長に伴い見直された為、企業型DCとの併用も可能になりました。
iDeCo 加入上の変更点に注意⇒こちら
選べる商品が多岐に渡り投資信託は元より安心材料の個人年金や預貯金を取込
むことができます。パフォーマンスが激しい株式を取入れる時は、必ず安定的な預
貯金等も組み入れなければならず、ある程度はリスクヘッジできる仕組みです。
ただ、70歳過ぎまで受取開始を伸ばしても亡くなってしまえば折角の資金準備も
活かすことができません。20年先・30年先の日本経済がどんな変容を遂げるか想
像がつきませんので、自身の体調とも相談しながら時期を選んで頂ければよろし
いかと思います。注意点は、再投資を止めて運用指図だけにした場合、管理手数
料が掛かりますので目減りすることもイメージしておきましょう。
新しいNISAのポイントは⇒こちら
NISAは2024年以降の改正に向けて、今年は準備の年になります。私が懸念する
事は、債券投資は対象外ですので株式を主に運用して配分の見直しをしないと
受取を開始したい時点で景気の変動により目減りしているタイミングなら、時期を
先送りにする必要が出てきます。ここが預貯金と違うところですから、性質を理解
してからファンドを吟味しないと危険を伴うこともあります。必要な時に必要な資金
が準備できず、借入金で繋ぐ事態になれば折角の非課税措置も台無しです。
年間投資枠の拡大は、平均的な年収(20代は342万円・30代は435万円・40代は
495万円・50代が596万円)からしても、判断を誤ったら逆に教育資金の捻出は元
より、老後の資金が目減りしてしまうリスクさえあるので、現状のままでも良かった
のではないかと私は思います。
以上を踏まえて、着手する前に商品性をよく理解したうえで選んでください。自分
のリスク許容度と友人のリスク許容度は違うので、友人の真似をするのではなく、
投資に慣れるまでは、身の丈に合ったパフォーマンスを心掛けることが賢明かと。
市川のひとりごと、、、でした。
株式会社 financial proxy
1995年に長野県初の独立系FP会社を設立。日本FP協会認定教育機関として、FP養成講座を開講。現在は、セミナーの他、専門家の協力を得ながら財産コンサルに伴う相続対策・住宅ローン相談や保険の見直し等、生活にまつわる資金設計を行う。
ヤマウラ様とのお付き合いは25年を迎え、毎年社内の営業担当者向け勉強会を実施、また、個別相談も承っております。
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