2022.04.18
歩きながら建物を3Dスキャン!
「NavVis VLX(ナビビズ)」とは?
今回は、「IT技術で近年様々な場面で導入されている空間認識の3Dスキャニング」についてご案内します。
3Dスキャニング最新機器「NavVis(ナビビズ)」
立体的に対象物を模倣する3Dプリンターは、ものづくりの試作品の検討に留まらず実用品とし使用するものもあり製造業をはじめ、医療、スポーツ、建設など、様々な場面で活用がされています。一方、立体物を認識する3Dスキャナーは、3Dプリンターの反対の仕組みで対象物を計測し3Dデータ化するものです。3Dスキャナーする対象物は立体物や空間などがあり、ここでご紹介する3Dスキャナーは後者の空間計測装置で、3Dスキャニングの最新機器の「NavVis VLX(ナビビズ)」になります。
NavVis VLXは、「複雑な建物の3次元データを高速かつ高品質に取得する、ウェアラブル式(装着式)計測デバイス」です。空間を計測する作業者の体に機器を装着し建物内を歩きながらスキャニングして場内を周ることで、容易に精度の高い3Dスキャンデータを取得することができます。
機器の優れた点として、軽量・コンパクトであり作業者一人で手軽に扱えること、そして何といっても4台の魚眼カメラ・2台のレーザーレンジファインダ・LiDARセンサーによる高精度・高密度な点群取得を可能とする機能が備わっています。
活用事例では、工場内のレイアウト変更や生産工程のシミュレーションなど製造業で生産ラインの確認を現地に行かずに空間を可視化して検討・検証を可能とします。
建物の改修や増築の場面では、既存建物を短時間で3Dスキャニングし、設計担当者とお客様双方の意向を確認が出来るようになり、飛躍的に具体的なイメージが共有できるようになります。
また、重要なインフラ施設の保守メンテナンスや歴史建築物の保存検証など幅広く活用することが期待できます。更にコロナ禍でショールームや博物館・美術館など感染予防のため実際に訪れることが困難な場合に、デジタルショールームやデジタル博物館・美術館を構築することも可能です。
様々な場面で多くの用途に活用することができるNavVis VLXをヤマウラでも導入し、設計の計画検討で初期の段階から施工時、完成時の建物の検証確認に日々活躍し、画期的なIT技術と感じております。
建物の改修や増築をご検討される際は、お気軽にご相談下さい。活用した事例をご紹介致します。
工場、倉庫などの計画のご相談は「イーファクト」「オイシールド」「アットワークス」のヤマウラ各支店へお気軽にお問い合わせください。図面作成、見積もりのお手伝いをさせて頂きます。